◆お口の健康が重要な理由
お口や歯は「食べること」「話すこと」「呼吸をすること」を司る、非常に重要な器官です。
「よく噛めることのメリット」は、
1.脳を活性化(認知症(痴呆症)防止、進行を遅らせる)
2.顔の筋肉強化(会話が富み、表情が豊かになる)
3.おいしく食事ができる(免疫力を高め健康維持に役立つ)
4.内臓負担軽減(内臓強化、唾液や消化液の分泌促進)
健康への第一歩は、お口の中の健康から始まります。
◆こんな症状はありませんか?
・「義歯が合わない(がたつき、痛み、脱落しやすい)、
義歯を持っていない」
・「グラグラする歯がある」
・「歯と歯の間に食べ物がはさまる」
・「うまく飲み込む事ができない、食事中に咳き込んだり、
むせたりしやすい」
・「歯ぐきが腫れたり、血が出たりする」
・「寝たきりで思うようにお口の手入れができない」
◆お口や歯の状態を悪いまま放置すると
多くの方は、認知症、心臓病、糖尿病等の原因がお口とは無関係に思われると思います。
しかし、これらの原因の多くはお口の細菌(100種類以上!)によるものです。
2019年の日本人の死因構成割合で、肺炎は6.9%で5位ですが、
これは誤嚥性肺炎が別の死因としてカウントされるようになった為で、
6位である誤嚥性肺炎の2.9%を足すと9.8%となり、
3位の老衰の8.8%よりも多く、実質的には3位と言えます。
通常、私達は食物や唾液を飲み込むと、食道へ運ばれます。
しかし飲み込む能力が低下する等の理由で、誤って気管に運ばれてしまう事があります。
その際に口の中の細菌等が気管に入って発症する肺炎の事を「誤嚥性肺炎」と言い、
特に65歳以上の高齢の方で多く発症しています。
これらを防ぐには適切な歯科治療・口腔ケアを受ける事が有効です。